航空写真の活用例

!文化財の調査

 文化財の調査に航空写真は欠かせません。特に宅地開発が進んで過去の状態がわからなくなっている
場所の埋蔵文化財の調査には、開発前の航空写真が大いに役立ちます。そういうことから平城宮跡に隣
接する独立行政法人奈良文化財研究所では過去の航空写真を大量に整理して調査に活用しています。

 ところで、右の写真は奈良県橿原市にある丸山古墳です。
この古墳については、その名が現すように円墳だと思われていたのが、航空写真で見たら前方後円墳で
あることが確認できたそうです。

1985年撮影、国土政策局

!訴訟にも使われます

 土地の境界をめぐって争われる裁判で、「大きなケヤキの木があった」など過去の状態を証明する手段として、航空写真が活用されることは知られていますが、その他にも、大気汚染をめぐって争われた大阪・西淀川公害訴訟では、工場煙の西淀川地域への到達状況、風向風速等を観測するための気象関係のデータとして、大阪気象台から発見された昭和30年代の航空写真が使われました。

!航空写真自体が文化財

 大阪市では昭和3年に撮影した航空写真を市の文化財に指定しています。この写真は市域のほとんどすべてを網羅しており、広い範囲の連続した航空写真としては全国的に見ても黎明期のもので、昭和初期の大阪の様子を知るための貴重な歴史資料であるとされています。ちなみに、現在知られている最も古い広範囲の航空写真は、大正11年(1922年)の香川県善通寺の軍隊施設を中心に撮影されたものとのことです。
(参考:大阪市ホームページ)

!街の変遷がわかる

 写真は横浜のみなとみらい地区です。造船所が近代的な街に変貌したことが一目瞭然です。このように見たい場所や時期がわかっていればこのシステムを使って該当する航空写真を探すことができます。

 

国土情報整備室撮影航空写真(1977年撮影)

1997年撮影 撮影:国土地理院

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